夏～秋口に多い病気

夏かぜの代表にヘルパンギーナ、手足口病、プール熱（咽頭結膜熱）があります。
冬のかぜと違い、鼻水、咳の症状は少ないのですが、夏かぜは熱が２～3日続き、口内炎ができたり、のどに症状がでたりします。

病気の名前	潜伏期	流行時期	かかりやすい年齢	原因となるウイルス
ヘルパンギーナ	2～4日	6～8月	1～4歳	コクサッキーウイルス
手足口病	3～5日	5～9月	1～5歳	エンテロウイルス コクサックーウイルス
プール熱	5～7日	7～9月*	3～6歳	アデノウイルス

*最近では、春先や秋口など、夏季以外にも流行がみられることがあります。

ヘルパンギーナとは

突然の高熱と、のどの水ほう（口内炎）が特徴です。

2～4日の潜伏期のあと、突然39℃前後の高い熱が出ます。またのどに水ぶくれができます。
水ぶくれがつぶれると痛むので、機嫌が悪くなって、 ミルクを飲まなくなったり、食事も食べられなくなったります。

熱は２～３日で平熱となり、のどの症状も１週間程度でなくなります。

手足口病とは

手足と、口（口内炎）にできる発疹や水ぶくれが特徴です。

３～５日の潜伏期のあと、手のひら、足の裏、口の中に赤いブツブツや水ぶくれができます。手足全体、肘や膝、おしりあたりに出ることもあります。水ぶくれは小さいものから、小豆くらいの大きさまで様々です。

プール熱とは

のどの痛みと目の充血、高熱が特徴です。

正式な名前は咽頭結膜熱です。
その名のとおり、咽頭炎と結膜炎、つまりのどの痛みと目の炎症が起きる病気です。

5～7日の潜伏期のあと、急激にのどの痛み、目の充血、発熱が起こります。発熱は高熱になることが多く、4日前後続きます。のどの痛みや目の充血は約1週間でよくなります。めやにが出ることもあります。

典型的な場合は、のどの痛みと目の充血、高熱という3つの症状が出るので診断がつきやすい病気ですが、多くの場合3つの症状がすべてそろうわけではなく、高熱が続いてから診断されることもあります。最近は外来での簡易検査により診断できることがあります。

３つの病気の共通点は

• いずれも初夏～秋口にかけて、流行することが多い、ウイルス性の病気です。
• ウイルスに直接効く薬がないので、熱やのどの痛みなどの症状を和らげる対症治療をして、病気が治るのを待ちます。
• ヘルパンギーナ・手足口病は飛沫感染（せきやくしゃみなど唾液を介して感染）します。また、プール熱は目やにや便から感染します。マスクをする・同じタオルを使わないなど、兄弟姉妹、おうちの方に感染しないよう、注意しましょう。

 

子どもの病気、お役立ちサイト

↑「夏～秋口の病気」ページの一番上へ